作文・小論文−入学・編入試験対策、さらに超えてその先へ

コラム:週刊モンモントーク

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[55] 小さな "Big History"

1.138億年前の奇跡
宇宙誕生!。この宇宙に本当に始まりがあるなんて!、20世紀初期には誰も思ってもみなかった。「天地創造」の物語は物語に過ぎず、相対性理論のあのアインシュタインでさえ、自身の方程式の解が宇宙圧壊を示した時、思わずそれを相殺する「宇宙項」を加え、宇宙は永遠に不変だと静止宇宙モデルを支持、後年、「人生最大の過ち」と撤回。

偽の真空の量子的揺らぎ、大きさは10-3x?cm?、真の真空への相転移、10-36秒後、凄まじい急膨張、数cm?に成長、10-34秒後、ビッグバン!!!、1秒後には太陽系(どこが果て?)の数十倍??、素粒子が反粒子と対生成しては対消滅を繰り返す、が、粒子のほうが僅かに多く消滅を免れ、宇宙創生3分後、すべての物質の元が誕生していた!!!。

38万年後、水素原子の誕生、数億年後、水素やヘリウムがダークマターに引き寄せられ集まり、質量が質量を呼び、最初の核融合反応が起こる、スター誕生!、真の一番星の輝き(を観察する者はいない..."輝き"って言える?)。

2.46億年前の奇跡
地球誕生!、もちろん太陽系と一緒にね!。表面は灼熱地獄のマグマオーシャン、「ジャイアント・インパクト」による月の分離形成、月軌道はかなり近く、文字通りの「スーパームーン」が見られたはず。地表は徐々に冷え豪雨が降り続き、海が生まれる、まだ塩辛くない海。晴れの日は晴れで、雨の日は雨で、雪の日は雪で、大自然ほしいまま。

40億年前、海海海の「海球」、自己複製能力を獲得した実体が誕生、それを生命と呼ぶ。起立っ!、共通祖先に最敬礼!。進化の長い道程が始まり、その13億年後、今から27億年前、シアノバクテリアの出現。水と二酸化炭素から太陽光をエネルギーに有機物を生成、誰が何がそんなことを画策できたのか、光合成という美しきイノべーション。

さらに、その副産物の"猛毒"酸素を生命活動に利用する好気性生物の出現、という華麗なるブレークスルー。地球が丸々凍ってたスノーボールアース(雪球地球)を経て、生物の力強い進化は加速する。

3.5億4千万年前の奇跡
カンブリア爆発!、古生代、それは弱肉強食の始まり!、様々な生物が海中を活発に泳ぎ回る。同紀の覇王と異名を取るアノマロカリス、頭はどっちのハルキゲニア、目が5つのオパビニア、そう、「眼の誕生」!、それまで生物は"光"を知らなかった、というより、飛び交ってる電磁波から環境情報を得ちゃえ、という飛躍断絶的クリエーション。

天然色は"天然"色じゃない、ある範囲(可視光線)の波長の違いによる刺激を視覚器で受け、"色"として脳が情報処理するってこと、ほらね、刺激から脳は物語を作らずにはいられない。「眼」の獲得まで宇宙には、電磁波は存在したが、"光"という概念はなかった!?。そして4億年前はデボン紀、魚類が大きく進化、脊椎動物が躍進する。

次いで両生類の登場、上陸、爬虫類に進化、そして、恐竜の時代の中生代は、三畳紀、ジュラ紀、白亜紀と進み、ステゴサウルスが、トリケラトプスが、T.レックスが我が物顔に雄叫びを上げ、翼長10mのプテラノドンが空を舞う。

4.6600万年前の奇跡
小惑星衝突!、何ということでしょう!、メキシコのユカタン半島に轟音が轟き渡る。灼熱地獄に続く核の冬、そして温度上昇、地上最大空前絶後の巨大恐竜が滅び、海の支配者アンモナイトも姿を消した。大絶滅、新生代の始まり。

OH MY GODs, その瞬間、確かにひとつの世界が終わったが、その瞬間、同時に次の新しい世界が始まった。世界を焼き尽くした劫火、それはもうひとつの世界の始まり、ある絶滅は新しい繁栄の始まり。次に必ず来る絶滅も、新たなる世界の誕生の瞬間。それを、予感する存在は、予言する存在は、いや預言する存在は、いるのか。

5500万年前、まったく新しい世界が広がっていた。現存哺乳類の目が出揃い、哺乳類の時代が始まる。馬や象の祖先が現れ、鯨が海に帰ってゆく。1700万年前にはヒト科が分岐し、700万年前、人類の遠い祖先、猿人誕生!、1万年前まで続く「狩猟採集社会」の始まり。やがて原人は火の使用を覚え、旧人類は花を添え死者を埋葬してた。

5.20万年前の奇跡
ホモ・サピエンス・サピエンス(新人類)登場!、やつらが遂にやって来た!。場所はアフリカ、やはり東部の大地溝帯?、打製石器を使い言葉を操り、社会を営む。今、世界に生きるすべての現代人の直接のご先祖様、当時、最も弱い中型動物の一種、「未来」という概念を獲得した人類は生き抜くため、アフリカを出る、10万年前の決断。

ヨーロッパやアジアで、「出アフリカ」の先輩、原人や旧人類と邂逅、欧州でのネアンデルタール人は有名、恋?に落ちたご先祖もいた!?。が、7.5万年前の「トバ・カタストロフ」を経て?、彼らは絶滅。そして1万年前、磨製石器の開発と農耕牧畜の開始、人類の時代、到来、金属器の使用と文字の発明、僅か5千年で文明開化、「歴史」が始まる。

後は皆様、ご存知の通り。その最古の文明がシュメール初期王朝で、アレクサンドロス大王の東方遠征がBC4世紀、ローマ帝国-BC27年、モンゴル帝国-AD13世紀、そして、運命の17世紀はついこの間...の"5"00年前!??。

6.50年前の奇跡?
AIのカンブリア爆発!、シンギュラリティの到来!。2045年、予想通りAIは、想像・空想・妄想の能力を獲得し、人を超える創造力を発揮、文明を次の段階へ押し上げた。しかし、それぞれのAIは、それぞれの入力(刺激)から、それぞれの世界観を作り、それぞれが完璧なストーリーを組み上げ、それぞれが正当性を主張、一歩も引かない。

そりゃそうだ、人の能力を移植しただけ、ひとの"脳"力なのだから。文化の違い、価値観の違いが引き起こす摩擦を思い浮かべればいい。それが、何万倍にも精度をまして繰り返されてるだけ。結局、善と悪の戦い、どっちが善でどっちが悪?。それとも、この人の能力が元々持つ矛盾を、AIは乗り越えられる?。それって、どんな社会?。

3年前の2093年、遂に人類は木星に、というか、その惑星エウロパに着陸、2069年の火星に続く、快挙。うん、あと5年で22世紀を迎える今年の初詣は格別、人類の未来は輝いてる、ってAIのご託宣...、AIの時代のアドベント。

7.〜億年後の奇跡
40億年後、銀河系がアンドロメダ銀河と衝突し、50億年後には太陽が赤色巨星となり地球を飲み込む、が、超新星爆発をするには質量が足りず、最後は地球ほどの大きさの白色矮星となり鈍く光り続ける。それでも、この宇宙は宇宙のまま、同じようなドラマがおそらく、138億年"後"も続いてる。知的生命体の発生と滅亡も...かな?。

でも、もっとずっとずっと遠い未来、1兆年?後か10100年?後にか、この宇宙も確実に終焉を迎える、ビッグウィンパーかビッグフリーズかは知らないが...。あるいは、そんな「時間」の概念だってただの、脳の物語=妄想かも?。

-♪今日人類がはじめて 木星についたよ -





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