小論文教室について(中3〜高3対象)-新規受付停止中-
中3〜高3対象の「小論文教室」(グループ授業)は、、「作文小論文教室」の 基本方針の下、中2までの「作文教室」で身につけたものの見方、作文の書き方をさらに発展させていきます。
「作文教室」が、二つの文化を経験している自分を「発見」する場であったとすれば、「小論文教室」は、その意味をさらに深く「考察」する場となり、「自分自身とは何か?、現代社会とは何か?」と問うていきます。
問題意識を持ち考察する力(批判的思考)の獲得を目標のひとつとし、考えるための前提となる知識の習得にも力を入れます。高校生までの学習が合流し、一つにまとまりつながる場とも言えます。
小論文教室カリキュラム
[1] 前期小論文教室(グループ授業)(5月−6月)[考察Ⅰ:自分自身とは何か]
☆ 自己アピール型小論文対策考えるその過程に意味がある〈考察の旅〉 |
問題意識を持つとは、常識や一般論を疑うことです。「考察のための基礎Ⅱ」となる「前期小論文教室」は、「自分自身」についてさらに深く考えるため、「集団主義の日本と個人主義のアメリカ」という常識に疑問を投げかけることから始めます。「作文教室」で得たその視点に揺さぶりをかけ、「えっ!?、そう言えば!」という気づきとともに、より深い考察を促します。また、一見自明のように思われる「自由」と「平等」の概念や獲得の歴史にも触れ、考察の一助とします。
〈ポイント〉 ・集団主義(日)VS個人主義(米)は本当か!? ・文化を形作るもの=価値観の源泉 ・異文化を経験する「私」のユニークさ ・異文化を経験する「私」の可能性 |
② 「アメリカの集団主義と日本の個人主義」
③ 「私の見たアメリカ人」
④ 「アメリカにおける『自由』の意味」
⑤ 「自由と平等は両立するのか」
⑥ 「○歳の私−その原点−」
終了後:「小論文添削面談」-新規受付停止中-
小論文添削面談Ⅰ(個人指導)(1セット4作文:4か月分)×3 [テーマ:自分自身を見つめて] |
[2] 後期小論文教室 (グループ授業)(10月-11月)[考察Ⅱ:現代社会とは何か]
☆ テーマ型小論文対策一般論に疑問を持ち考察する力=批判的思考Ⅰ〈論文力Ⅰ〉 |
「前期小論文教室」で培った「自分自身」に対する視点をもとに、「現代社会」の諸問題に切り込みます。近代からポストモダンへの移行期とも言われる現在、「何が問題になっているのか、常識とされる一般論は何か」と問いながら、問題の本質に迫り、考え、論評を試みます。考え方の違いは価値観の違いであり、それは、文化の違いにつながります。多面的な視点から考察するその過程にこそ意味があり、ユニークな創造力の源泉ともなります。
〈ポイント〉 ・思考のためのキーワードと情報 ・問題の本質は何か(問題は相違から発生する) ・考え方の違い=価値観の違い=文化の違い ・帰国子女としての「私」のユニークな考察 |
② 「教育について考える」 +SAT Essay構成
③ 「環境‐地球に優しい生活」
④ 「情報化社会という社会」
⑤ 「少子高齢化の問題点」
⑥ 「エネルギー問題を考える」
終了後:「小論文添削面談」-新規受付停止中-
小論文添削面談Ⅱ(個人指導)(1セット4作文:4か月分)×3 [テーマ:現代社会を見つめて] |
[3] 直前小論文教室(グループ授業)(5月−6月)[考察Ⅲ:将来に向かって]
☆ 課題文型小論文対策論説に疑問を持ち考察する力=批判的思考Ⅱ〈論文力Ⅱ〉 |
「課題文型小論文」は、与えられた「論説」の主張や内容が前提条件であり、それに対して問題提示し論評していきます。基本は現代社会論であり、現代社会の諸問題にある程度通じていて、読解力と要旨要約の力があれば、「テーマ型小論文」より取り組みやすいとも言えます。問題意識を持って自分や社会を見つめ、考察のための視点が定まってきている、本小論文講座シリーズの受講生であれば、余裕を持って取り組めるはずです。
〈ポイント〉 ・的確な読解力≒意見を聞く力 ・その上で論理を展開する力 ・過去‐現在‐未来を見通す力 ・自己、社会の将来を考えるための座標軸の獲得 |
② [日本文化論]『魅力を売るクールな日本』
③ [アメリカ論]『アメリカンデモクラシー』
④ [現代社会論:個性]『人間の誕生』
⑤ [現代社会論:資本主義]『資本主義への失望』
⑥ [未来社会論]『VOICEからEXITへ』
終了後:「小論文添削面談」-新規受付停止中-
小論文添削面談Ⅲ(個人指導)(1セット4作文:4か月分)×3 [テーマ:社会と自分の現在と未来] |
[番外] 小論文教室その後(自己研鑽)(通年or集中)[考察Ⅳ:自己とは何か、再び]
☆ 君自身のための君自身による君自身の小論文教室入試を超えてその先へ〈生き抜く力〉 |
「作文・小論文教室」は、もちろん、入学試験・編入試験での合格を目指し、その対策として開講しています。しかし、そこで培った力は、さらに超えてその先を生きる力、生き抜く力につながります。創造力とは、既存の知識や知恵(一般論)に疑問を投げかけ、新しい視点や考え方(主張)を提示し、真の技術革新(イノベーション)をもたらす力です。それは、問題意識を持ち批判的思考を心がける個人の考察や、議論から生まれます。
〈ポイント〉 ・ディベート(議論)の力へ← データ+根拠+主張 ・そもそも何のための「批判的思考」か ・創造力を実行力へ、そして、人間力へ ・「どこから来てどこへ」−再び |
② (あるいは、自分が生きる社会のために、)
③ (自分自身で、テーマを決めるのです。)
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前期小論文教室⑥で、ゴーギャンの絵「我々はどこから来たのか、我々は何者か、我々はどこへ行くのか」(外部リンク)を考察の取り掛かりとして自己を見つめ、「○歳の私−その原点−」と題した小論文を書きました、そして、「私」をとことん考えることで、現代社会を見る座標軸をも定め、社会を論じてきました。しかし、やはり、結局は、「この問題多き現代社会を、なぜ、何のために、『私』は生きるのか?」という問いに戻って行くのかも知れません。それでは...
―Bon Voyage!―
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