コラム:週刊モンモントーク
[30] 民主主義の破壊力
1.君はどう思う?−...って聞かれても...−
「君の意見は?」、う〜ん、別に、どっちでもいいかな、あんまり関係ないし、それより今日、しなきゃなんないことがあるんだ、すっごい大事なこと、うん、でもちょっとイヤかな、それ、やっぱ、何か変だよね〜、よくわかんないけど...。
何が善で何が悪か、光の神アフラマズダと闇の神アンラマンユが戦う、それぞれの信念を懸けて、時空の限り、善神と悪神の、歴史の始まりから続く、全世界を全宇宙を股に掛けた、力の闘い。圧倒的な破壊力、天を翔ける眩いばかりの光球、幾筋も、天空が稲妻色の暗赤色に染まる、天が崩れる。 終わりのない、力による力のための力の闘い。
ゾロアスターの受けた啓示は今も生きているのだろう、何が善で何が悪か、人の歴史とはそれを問い続ける闘争の過程なのかも?。武力から言論の力へ、「ペンは剣よりも強し」、人は歴史に学んではいる!?、が、善悪の審判は「力」による、という直観は、案外「正しい」のかも!?、さあ、どうする?。
2.君ならどうする?−...って聞かれても...−
「話し合おうよ!」「一人ひとりが自分の問題として考えなきゃ」、う〜ん、これ、話し合おうって言いながら、自分の意見、押しつけてくるんだけど...、君は知らないでしょ、真理を教えてあげる...みたいな...。
主よ、導き給え、迷える子羊を。
「真理」が分かってるなら悩みはない、ただひたすらそれに寄り添うだけ、でも、「真理」はないんだ、というより、それは、求め続けるものに変わった、人のより良い生のために、まずは、自分の、そして、大切な人(々)の。だから、その問題は自分の問題なのか、がまず問われる、そして、自分の問題でなければ、さあ、どうする?。
3.君らしくないね!−...って言われても...−
「それ、間違ってるよ」「いいかい、これが正しいんだ」、ええっ、意見を聞いてくれるんじゃなかったの?、はっ?、多数決による決定?、何か違うんだけど、うまく言えないけど、それって何か変、オレ達も多数、取らなきゃ...。
「和を以て尊しと為し、さかふること無きを宗とせよ」との仰せ、仏の道からの訓示、56億7千万年後、地上世界に顕現し、すべての衆生を救うという弥勒菩薩、天上界で半跏思惟のポーズ、沈思黙考の最中、それまでは、争いを止め和らぎの中に生きよと。宇宙開闢138億年、地球誕生46億年、真理とはかくも永遠の彼方にあるものなのか。
だから、救済に少しでも近づくため、人も、感じ考え行動する。その時、「理性」の期待に添わない結果に、ポピュリズムというレッテルを貼るのは、数の「力」を基本原理とする民主主義自体への冒涜、自己矛盾。"It's not fair. It's my turn." これが、アメリカ的個人主義的主張の原点、価値観「自由」の根底にあるもの?、さあ、どうする?。
4.君にはわからないよ!−...って言われても...−
「理性的に考えて、感情的にならずにね」なんて言われても、感情的なのはどっちかなって、そりゃ、議論では負けるよ、でもね、何か違うんだよね、そりゃ言う通りかもしれないし、きちんと反論できないんだけど、何か違うんだ...。
理想は「哲人政治」?。ローマ帝国の哲人皇帝マルクス・アウレリウス、遠征先のゲルマニアで病に倒れた時、何を観た?、「自省録」で綴った無常観か、神々に召され神になる至福か。「君主は国家第一の下僕」、プロイセンの啓蒙専制君主、哲人王フリードリヒ2世、「理性」に従いその独裁を遂行、「議論せよ、ただし服従せよ」という自家撞着。
真夜中を告げる鐘が鳴り響く、その時哲人は、感情的にならず理性的に最高の判断をくだせるの?。「理性」が生み出した最高善の政治形態「共産主義」の不全、醜悪至極なり。「理性的」な直感に反する民主的な結果は、人の生み出した知恵?。「理性」が感情的にイヤだなと感じるそれ、それを捕まえろ、そこに「真理」がある、さあ、どうする?。
5.バナナはおやつに入りますか?
これって話し合って民主的に決めること?、それとも、人類のまだ知らない何らかの原理で真偽が決まってるの?。それがわからないから、話し合うんだ!、(でも、聞かなきゃ良かったんだけどね、そしたら、問題にならなかったのに)。
「どっちでもいい」なんて考えてはダメ、社会的問題は常に自分自身の問題として考えるんだ、逃げちゃダメ。問題意識をまず共有する、なぜその人はそれを問題にするのか、全体の問題として把握し議論し決定すべき問題か、感情的にならず理性的に。そして、新たな問題が提出される、「バナナは針の穴に入りますか」、これは如何...?。
それでも、バナナはおやつに入りま...、「理性」で「論理」で「理屈」で、冷静に議論を組み立て押しているようだけど本当は、
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